訪問介護の仕事は、買い物から掃除まで多岐に渡る。
利用者の生活と密接に繋がっているため、トラブルになるケースも多い。
特に、金銭的なトラブルになると利用者との信頼関係が損なわれる可能性があるだろう。
「買い物を頼んだらお釣りが足りない」「お金が無くなった」と話す利用者もいるのだ。
しかし、認知症の利用者が「盗まれた」と思い込んでしまう場合もあるようだ。
このような時には、第三者を交えた話し合いで解決することがある。
予防策として、利用者と一緒にお金を確認する方法もお勧めだ。
また、介護保険サービスの規則を守ることもトラブル回避になるのだ。
たとえば、通帳や年金の管理は訪問介護の範囲ではない。
頼まれても「できない」という事実をハッキリと伝えることが大切だ。
掃除する場所も、介護保険サービスの規則では「利用者の使う範囲に限定される」と定められている。
基本的に、家族も同居する住居では台所や玄関の掃除を行えないのである。
来客対応や豪華な食事を作るなども、訪問介護で行う役割ではない。
なぜなら介護は「利用者が自立して生活できるように最低限の補助をする」という仕事だからである。
止むを得ない時には柔軟に対応する必要があるのだが、マニュアルに沿った業務をすることでトラブルを未然に防げるだろう。
仕事に慣れていない間は、ヘルパーステーションと密に連絡を取り合う人が多数存在する。
金銭関連のトラブル時にも、ヘルパーステーションへの連絡が良いとされている。